■Bob JAMES & David SANBORN / DOUBLE VISION (1986年)
キーボードとアルトサックス、ジャズ/フュージョン界の2大プレーヤーによる夢の競演アルバム。
当時、カシオペアやT-スクエアらによる音の洪水にときめきながらフュージョン系の作品も結構聞いたものですが、ある日出会ったこの作品は(スクエアらと比べて)ちょっと地味な印象だったものの結局飽きることがなく、今や私のベスト・フェバリット・フュージョン・アルバムです。
伊東たけし(T-SQUARE)のエモーショナルなサックス・プレーもキャンディ・ダルファーの弾けるような演奏も嫌いじゃないけど、サンボーンのサックスには彼独特の“艶”があるのですね。
そもそも幼少からの喘息持ちだったサンボーンが、持病のリハビリのためにはじめたのがサクソフォン。
時にむせび泣くような独特の音色、空気感が喘息によって生まれるものなのか否かは解りませんが、これが浸みるんです。
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