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August 22, 2014

艶消しとクリア塗装


弊社で最近ラインナップしている「艶消し黒」塗装済み製品について、ほぼ同じ内容の質問が2件ありましたのでこちらのブログにも。 

質問は艶消しペイント製品について「上からクリアは塗ってあるか?」と言う趣旨のもの。
・・・・答えはNo!

なぜなら、クリアを塗ると「艶消し」ではなくなるから。

ここで艶アリ黒と艶消し黒の、塗装のプロセスを簡単に説明しましょう。
実はどちらもベースになる「黒」の塗料は同じものなのです。

■艶のある黒の場合
黒い塗料自体は単体でもそれなりに光沢を持ちますが表面をもっと滑らかに(=研磨)するとより光沢が出て鏡面に近づきます。
塗膜は薄いものなので黒の塗料を研磨するのでは無く、上からクリアーを吹いて(この時点で塗料だけよりも凹凸はより緩和される)、そのクリアー部分を磨いて仕上げます。
黒+クリアー が弊社の「黒塗装済み」製品となります。

■艶消し黒の場合
黒の塗料は同じです。
艶を打ち消す為に、ここでは「クリアー」ではなく「フラットベース」を吹きます。
フラットベースは表面が細かなザラザラと考えて良いでしょう。
光が乱反射する為、艶が無いように見えます。

ここで質問にあった艶消し塗装の「上からクリアー」を更に吹くとどうなるか?
フラットベースのザラザラした表面が滑らかなツルツルした表面になる → 艶アリの黒になるのです。


軽く実験してみましょう。
艶消し黒塗装の上にクリアーを吹く代わりに、クリアーとほぼ同じ状態になる「水」に濡らしてみます。

これはソフテイル・クロスボーンズの純正フロントフェンダー(ブラックデニム)です。

表面が細かくザラザラしているので光の入射が乱反射して光沢が出ません。

水に濡れると透明で表面に凹凸が無い状態が再現出来ます。

このとおり、水濡れしている部分は光沢のある黒になってしまいます。

ですので、艶消し塗装にクリアの上塗りはタブーと言う事になります。
同様に、艶消しの上にコーティング剤などを用いても光沢アリの状態になる可能性があります。
また一般的な「ワックス」の場合はフラットベースの凹凸にワックスが「目詰まり」したまま乾いてしまい、白っぽくなる危険性もあります。
塗装の表面を磨いても艶が出てくるので駄目。
艶消し塗装が汚れたときの手入れは・・・・水洗いがベストとされているのですね。
検索してみると「プレクサス」は艶消し塗装の手入れにも使えるような話が多数出てきますが、自己責任でお願い致します。

質問者の一人からは「クリアを塗っていないと車体カバーが擦れて塗料が剥がれないか?」との疑問も投げかけられましたが、クリアを塗っていないのは上記の理由です。
が、車体カバーについては別の問題があります。
カバーが擦れることで艶消しの表面が「研磨」されて、艶が出てきてしまう(エッジ部分など部分的にテカリが出てしまう)可能性があります。
デニムカラーのオートバイを車体カバーで保管する場合は裏面に起毛されたカバーを推奨します。


最近人気のデニムカラーって実は手入れの面で少々厄介で、四輪には殆ど採用されない理由はその手入れの難しさにあるのでしょうね。



プロストック・ミニビキニカウル・キット2.1(艶消し黒ペイント)/スポーツスター

ショート・フロントフェンダー(艶消し黒ペイント)/スポーツスター



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Posted by xl1200 at 11:48│Comments(0)TrackBack(0)
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