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June 28, 2014

動画編集ソフト PremiereElements vs PowerDirector


GoProの導入で車載動画撮影〜編集の機会が増えました。
そこで、先日購入したサイバーリンク社(台湾)の「パワーディレクター 12 ウルトラ」とそれまで使っていたアドビ「プレミア エレメンツ11」の【アナログな私でも扱える範囲での】比較です。 
※オートバイにGoProを積んで走り、スピードメーターにモザイクを入れ、BGMとテキストを追加した程度の「ツーリング動画」での話なので、用途によってはまったく違う評価、結果が出るかも知れませんのであしからず。
あと、両ソフトとも取説が解りづらく、ここに書いているよりもっと簡単な操作方法とかあるのかも知れませんが。


まず動画編集ソフトの仕事とは何ぞや? と申しますと、イメージとしてはファイルの指揮者って感じでしょうか。
ソフト(プロジェクト)がする仕事は動画ファイルやMP3、静止画などの組み立て指示であって、個々の元のファイルそのものはプロジェクト内部にコピー&格納されません。
よって編集前の各素材ファイルを消去、改変、名前の変更、場所が変わるなどすると駄目です。
動画編集用に素材となる様々なファイルをひとつのフォルダにコピーして集めておくと良いですね。
都度、素材になるファイルをタイムラインに沿って呼び出す作業がソフトの基本的なお仕事。
プロジェクトファイルが譜面、ソフトの動作はタクトを振る指揮者、ですかね。


前置きが長くなりましたが、アドビとサイバーリンクの両ソフトを使ってみて、気付いた点など(何かの参考になれば)。
取り上げるのは両ソフトの「違い」であって、一般的なソフトの操作方法などは省略します。

知ってると思いますが、文才が無いので生暖かく・・・(略




Adobe Premiere Elements 11

まずはプレミアエレメンツ11。
私が最初に使ったのはXP時代に購入したVer.4でしたが、まったく使い物にならず(ソフトの性能的にも、PCのスペック的にも、私のスキルも)、動画というものを私から遠ざけた大きな要因でもありました。
OSの64bit 時代になってようやくこの手のソフトが普及スペックのPCでもなんとか使える時が来たのでは? なんて感じています。

最新バージョンは既に[12]になっており、[11]との違いをざっくり言うと・・・ クラウドとの連携で、例えばスマホに入っている画像なんかもクラウド経由で簡単に取り込めますよ、という部分と、あと著作権フリーのBGMが50曲&多数の効果音がソフトに添付されました。
基本的な操作方法や、動作の重さは相変わらずの模様です。

編集の多機能ぶりでは評価の高い定番ソフトですが、DVDなどに焼くと画質が(他社ソフトと比べて)かなり悪いと言われています。
そこで「ひょっとしてYouTubeへのアップロードでもその差が出るのか?」 という疑惑からパワーディレクターを追加購入してみたのが事の成り行きですが、フルHD画質での比較で、両ソフトのYouTube上での画質の差は無かったです(あくまでYouTube側での画質低下が主たる要因でした)。



プレミアエレメンツ11の操作パネル。
画像は複数トラックを編集する際に使うエキスパートモードで、シンプルなクイックモードと切り替えて使えます。

このプレミアエレメンツと、今回導入したパワーディレクターぐらいしか知らないのですが、動画編集ソフトはだいたいこんな画面にならざるを得ないですよね。
「ビデオ1」トラックがメインで、そこに「ビデオ2」「3」と上に積み上げていきます。
オーディオ(BGM)とナレーションは別として、ビデオ(およびその音声)トラックが最大3つまで使えますが、テキスト(テロップ)も映像の1トラックを使うのが注意点でしょうか。
この画像の場合、ビデオ3のトラック部分にタイトル01、02・・・とあるのがテキスト(文字)の入る場所です。
でも1画面でよほど複雑なことをやらない限り、この3トラックで間に合わせることが出来ると思います。



そのテキスト編集の様子(画像はクイックモード)。
グラデーションの付いたタイトル文字なども同時に扱えます。
画面に文字を入れる作業はかなり自由度が高く、フォント、フォントサイズ、文字色、配置など都度自由に設定出来ます。
同時に違う色、サイズで複数のテキストを表示させることも出来、テキストに都度フェードイン&アウトが設定出来ます。


次に、アノ問題。

オートバイのオンボード映像で重要な問題がスピードメーターへのモザイク処理!
とんでもない速度オーバーの映像をYouTubeに公開して検挙された実例もありますが、、、そんな無茶なことをしなくとも、たとえ周りの交通の流れに乗って居ても「制限速度+アルファ」は当たり前。
制限速度50キロの幹線道路が60キロとかそれ以上で流れているのが日常で、むしろ流れに沿わないことの方が危険行為であり、「実運用」の観点からある程度の超過は容認されている部分もあります。
・・・・ま、オートバイって加速してないと安定しない乗り物ですしたいていスピード違反がデフォですよ、言い訳は致しません。
でもまぁ、免許も運転経験も無いような厨房が過度に騒ぐのがインターネッツ!
速度超過の「物証」に違いは無いので、メーターはモザイク処理しておくのが無難でしょう。
四輪ではまず映り込まないスピードメーターも、二輪では画面の目の前に来がちですからねぇ。。。


プレミアエレメンツの部分的なモザイク(ぼかし)機能ですが、ちょっと面倒な操作になります。
元になるファイル(この場合ビデオトラック1)をコピーし、トラック2の同じ場所に重ねます。
重ねたトラックの音声ファイルは削除します(元ファイルと合算されて音量が大きくなってしまう)。
重ねた側の映像トラックをクロップ機能で切り出して、ぼかしを入れます(そのままだと映像全体にぼかしが入るので、クロップでぼかしを入れたい部分だけ切り出すのです)。
※私は「モザイク」ではなく「ブラー(ガウス)」のエフェクトを使っています。
プレビュー画面のぼかしの入っていない部分はトラック1で、ぼかし入りのトラック2が上に置かれている感じ。
クロップは四角く切り出すだけで、円、楕円のぼかしは出来ません。
対象が画面内を動いている場合など、クロップ範囲を時間経過に合わせて動かすことも出来ます。

ちょっと手間だけど、慣れればそんなに難しい作業では無いです・・・・ がっ!!
しかしココがねぇ・・・・・大変なんです。

ダラ〜〜ッとノーカットで撮って出し映像の場合はまだ良いのですが、動画の時間短縮のため、移動中の画面をパッパパッパと数秒単位でどんどん切り替えて行きますよね。
クロスフェードなど使って、カメラポジションはそのままでメーターの向こうの風景がどんどん切り替わっていきます。
こう言う編集の場合、切り刻んだファイルのひとつひとつを、それぞれコピーして重ねてクロップして、、、、の作業をしないといけないんです。
元の動画を細かく詰めれば詰めるほどぼかしの作業がタイヘンな重労働に!!
メーターの上に磨りガラスが置かれているのではなく、ぼかした画像を都度、貼っていく作業なんですよね。
後で述べますが、「オートバイのオンボード撮影」という状況に限定すると、この点だけでもパワーディレクターに軍配が上がる感じです。
小刻みな編集をやらなければさほど苦痛では無いでしょうけど。



最後にエンドロールの挿入。
先のテキスト入力と同じで、自由度が高く、割と良好です。
ロールアップする速度の調整など、ちょっと慣れが必要ですが。


プレミアエレメンツ11で編集した動画。
 
動画URL: http://youtu.be/d-hee0NPJAM


どちらのソフトも非常に重いので、フリーズして台無しにならないように途中でこまめに保存しましょう。
PCのスペックにも寄るでしょうけど、私のパソコンではプレミアエレメンツは本当によく固まってしまいます。
そうなると、タスクマネージャーを呼び出してソフトを強制終了させるしか手は無くなります。
パワーディレクターも固まり気味なのですが、暫く待つと再操作可能になり、落ちることは今のところ無いです。
幾分かパワーディレクターのほうが軽いと言う事でしょう。




CyberLink PowerDirector 12 ULTRA

次にパワーディレクター12ウルトラ。
幾つかグレードがあるのですが、もっともポピュラーなのがこの「ウルトラ」でホームビデオの編集に必要な機能は一通り入っています。
ミュージックビデオのようにオーディオのミキシングに拘る人以外はこれで宜しいかと(プレミアエレメンツと同レベルの機能です)。


パワーディレクターの操作パネル。
プレミアエレメンツのエキスパートモードと酷似していますが、トラック1の下に2、3・・・と順番が逆になっています。
また、プレビュー画面の隣に常に作業スペースが開いていてサイドのタブから切り替えて使います。
既存プロジェクトの再編集(続きの作業)を行う場合、ソフトの起動からファイルをすべて読み込む(使用可能になる)までの時間がプレミアエレメンツよりもかなり長く掛かります。

プレミアエレメンツ11では動画は3トラックまで重ねることが出来ましたが、こっちは幾らでも!?
スペック上は100トラックまで対応出来るそうですが、まぁ〜〜〜そんな重ねたら普通のパソコンじゃ動かせなくなるでしょう(笑)。
プレミアエレメンツのテキスト含めて3トラックという制限と比べればかなり余裕アリ、と言う事で。



テキスト編集ですが、プレミアエレメンツ11ではテキストとタイトルが同じ扱いで、トラックをひとつ潰してしまうものの使い勝手は良かったです。
いっぽうパワーディレクター12の場合「タイトル」は大袈裟なアニメーションで動かすようなエフェクトに傾倒しており、通常フォントでのシンプルな文字入れには使いにくい(何故か予め用意されていない)。
シンプルなテキストを入れたい場合は自分でパターンを作ってテンプレ化すれば良いのですが、何故か文字数が多いとプレビューが詰まってしまう始末・・・
そのかわり「字幕」の機能があり、動画にテキストで説明を入れていくにはこの「字幕」を使うことになります。
余談ですが、DVDなどに焼く場合は「字幕」としてON/OFFも出来るらしい(YouTubeで使う場合は関係ありません)。
字幕の場合、文字の属性などの調整は一括で全てに反映されるので、その意味で自由度は低いですね。
字幕の文字列はフェードイン、フェードアウトも出来ません。
文章の編集は「字幕ルーム」と名付けられた作業スペースで出来るので便利です。



次に、注目すべき「ぼかし」の作業。
ぼかしのエフェクトは映像トラックに直接入れる事も可能ですが、ぼかしが一箇所ならエフェクト専用のトラックが用意されています。
(実際の仕組みは解りませんが)プレミアエレメンツではコピーして加工したファイルを元のファイルの上に重ねる感覚でしたが、パワーディレクターでは所定の場所に磨りガラスのフィルターが乗って居る感じになります。
ぼかしのマスク形状は四角と丸から選ぶことが可能。
「キーフレーム」を呼び出してマスクの位置を動かすことも出来ます。


拡大画像。
[ぼかし__]のエフェクトが、刻まれた複数の元ファイル(トラック1)を跨いで設定出来ている点に注目!
プレミアエレメンツと比べて、この作業の楽なことこの上ない!!
もうプレミアエレメンツには戻れません(笑)。

ただし、マスクを設定する画面が小さくて、ぼかしの入る場所を決めるのが面倒です。
オートバイのメーターもですが、人の顔なんかをぼかす時にもこの小さな画面では苦労するはずで、改善して欲しいポイント。
小さなウインドウが開くのではなく、プレビュー再生用の大きい方の画面で調整出来ると楽なのに・・・・
また、ぼかしの入る場所とぼかしのない場所との境界がどうしてもクッキリしてしまいます(プレミアエレメンツ比)。
ボケ味のグラデーション機能があるのですが、グラデーションを調整してもマスクの外枠はぼけてくれません。



エンドロールの機能ですが、、、、、
これについてはパワーディレクターは駄目駄目です。
このエフェクトが何故か鬼のように重たくて、イライラさせてくれます。
カーソルすら動きがギクシャクするレベルで、テキスト入力もままならないですから別途ワードパッドでも開いてテキストの文章を作成し、コピペするのが良いでしょう。

編集作業が重いだけじゃなく、プレビュー再生もまともに出来ません。
動きのあるシーンだけに動作をちゃんと繰り返し再生してチェックしたいところなんですが、フリーズしてしまいます。

動画全体を再生するとエンドロールの始まるところでストップし、暫しフリーズしたのちエフェクト部分を飛ばして先の画面に飛んでしまう始末で、再生範囲を指定して部分的に動作確認するしか方法がありません。
それも、動き出すまでじっと我慢。
もう一回観よう、と思ってもまた時間が掛かります。。。

これ、背景に映像が必要なければ(黒バックにテキストが流れるだけで良ければ)、文字列の画像ファイルを作って静止画のモーション機能で動かした方がストレス無いと思いますよ。。。


パワーディレクター12で編集した動画。
 
動画URL: http://youtu.be/dgxGZXDEsgc


動画のYouTubeへのアップロードですが、プレミアエレメンツ11よりもパワーディレクター12のほうが短時間で出来ます。
プレミアエレメンツはアップロード完了後にフリーズしてしまいますので、アップする前の完成状態で必ず保存しておきましょう。




以上、文字入れと、モザイクと、エンドロール部分を中心に両ソフトを比べてみましたが、ぶっちゃけ一長一短ありますので用途によって使い勝手は違ってくるのでしょう。
私のようなやり方では、ぼかし作業の圧倒的な差で今はパワーディレクターを良しとしますが、ぼかしの必要のない動画だとまた状況が違ってきます。

ソフトの[動作の重さ]ではパワーディレクターのほうがソフトそのものが「落ちにくい」傾向にありますが、実はプレミアエレメンツのメリットとして「レンダリング」機能があります。
これはプレビューの際に画質を落として、スムースに再生させるための機能(実際の動画の画質を落とすものではありません)。
パワーディレクターにこの機能はなく、編集を進めるうちに段々ファイルが重たくなって、プレビュー再生がカクカクしてプレビューにならないケースが出てきます。
エフェクトの動作を確認したいのに、肝心のエフェクトが再現されないという大問題!
またテキストの自由度と、テキストやぼかしにフェードを掛けられるのもプレミアの魅力。

そしてプレミアエレメンツって、フォトショップエレメンツとの「セットもの」を買えば割安である点も見逃せません。

YouTubeにアップすると画質的には同等でしたが、DVDに焼く場合はプレミアエレメンツのブロックノイズは評判が悪いです。
※パワーディレクターの場合どうなのか知りませんが、プレミアエレメンツのDVD画質の悪さは定評があります。

いっぽう、まだ私には使えない機能ですが、パワーディレクター12は「マルチカム機能」が搭載されています。
これは最大4台のカメラを同期して、画面を切り替えて使える機能で、複数のカメラを使って同時に撮影する場合に威力を発揮します。
テレビ局で1カメ、2カメ、3カメ・・・・と同時に撮影しているのを切り替えるような感じですね。


私の今のスタイルでは、出来上がった動画はどっちのソフトで編集していても割と似たような仕上がりになっています。
しかし途中のプロセス的にはパワーディレクターのほうが良い(楽だ)な、と。
ただしパワーディレクターで編集する際のクソ重たいエンドロールはどうにかならないものか? と思いますが(あまりに酷いので、その一点だけでも結構なストレスになる)。
YouTubeへのアップロードに関しては、(まったく同じ素材を試した訳ではないですが)パワーディレクター12だとプレミアエレメンツの3分の2ぐらいの時間で完了するような感触です。


どっちがオススメ? と訊かれるとビミョウな差ですけどね(人によって評価はちがうかも)。
※PowerDirector はWindowsのみ、Premiere Elements は1パッケージにMacとWinの両ディスクが入ってます。

パワーディレクター12ウルトラですが、特別優待版というのが(乗り換えやバージョンアップのための優待の筈ですが)特に何の認証もなくインストール出来る模様。
優待版を選択出来る[条件]が何処にも書いておらず、単純にディスカウントしているのだと思われます。

プレミアエレメンツはフォトショップエレメンツを買い換えるついで、ならセットものでお買い得ですね。
フォトショップエレメンツかプレミアエレメンツのどちらか片方だけ持っている状態から、ふたつがセットになったパッケージを買う場合もアップグレード版で大丈夫です。



●Adobe Premiere Elements: http://www.adobe.com/jp/products/premiere-elements.html
●CyberLink PowerDirector: http://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-ultra/features_ja_JP.html



    
Posted by xl1200 at 17:54│Comments(2)TrackBack(0)
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この記事へのコメント
お〜詳しいレビューありがとうございます<(_ _)>
迷ってるんですよね〜・・・。
Macなので、付属のソフトでそこそこできるのですが・・・。

参考にさせてもらって、検討します(笑)
モザイク中心なので後者かな〜
Posted by koji_j53 at June 28, 2014 19:23
> koji_j53さん!
メーターにモザイク、となるとパワーディレクターがオススメではありますが、こっちはウインドウズ版しかないんです、、、
マルチカム機能もカメラ複数台で撮影出来る場合は重宝すると思うのですが。
Posted by Gotaro@管理人 at June 28, 2014 22:47
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