
久しぶりにスポーツスター('97 XL1200S)のドライブチェーンの手入れを行いました。
※97年式は既にベルト駆動ですが、150サイズのタイヤ(リジスポの標準は130幅)や、15インチなど長いリアサスを導入するためにチェーンドライブ化するのは定番メニューでした。
実は最初の画像、、、 チェーンの掃除と注油のために一旦ジャッキアップしたものの、あんなこと事こんな事考えるうちに中止となり、明くる日に仕切り直しました。
さて、気になり始めたのはフロントスプロケットの状態。
フロント(ドライブスプロケット)は鉄だから、アルミのリア(ドリブン)スプロケットほど摩耗していない筈だけど、実は今まで自分で開けたことが無かったりします(お恥ずかしい話ですが)。

ところがこのスプロケットカバー周辺の構造が判っていない。
マスターシリンダーやステップが引っ付いているけど、スプロケカバーごとすんなり外れるんだろうか??
結論から言うと、ブレーキマスターもステップもブレーキペダルもすべてスプロケットカバーだけに固定されていました。
外す順序がわからず、闇雲にそこいらのネジを外していったけど結構、難儀しました。

うわ、スラッジ溜まりすぎ、、、
実はこの状態ではまだステップやマスターシリンダーは外れていません。
スプロケカバーが取り外したいのに、、、 結局、リアマスターとブレーキペダルを分離させることでなんとかカバーを車体から外せました。

マスターシリンダーはブレーキラインにぶら下がったままです。

スプロケットの歯は・・・・減っては居るけどまだ深刻な状況とは言えませんね。
でも今度チェーン交換の際には前後スプロケットもセットで交換することになるでしょう。

スプロケットカバーの裏に溜まったカスというかタール状にコッテリしたゲロゲロな塊の除去が手間取る、、、
ある程度ダンボール片などで落として、パーツクリーナーの噴射で洗浄していきます。

エンジン側もスプロケット周辺は真っ黒な油汚れだったのですが、パーツクリーナーの直噴攻撃で銀色になりました。
これらのタール落としでパーツクリーナー(徳用缶)1本半近くを消耗しましたが、、、

そして汚れと一緒にウエスの上に落ちていた謎のゴムパッキン!!
一体、何処のパーツなんだろうか(あとでパーツリスト広げてみたが不明のまま)。

ブレーキペダルを取り外したいが・・・・ステップホルダーが強固に固定されていてまったく外れない、、、
さてここで再びジャッキの登場。
アストロプロダクツの安物ですけどね。
前輪を固定するようなものが無いので、タイラップでフロントブレーキを握った状態にしての作業です。

チェーンの洗浄に掛かります。
手が油だらけなので写真は撮れていませんが、この作業がまた大変でして。
まずはチェーンクリーナーを吹き付ける(少し時間をおく)。
次にウエスで拭き取って、その次は再度チェーンクリーナーですが、ブラシやウエスも使ってチェーンひと齣ひと齣汚れを落とします。
次は、チェーンのジョイント(関節)の可動が渋い(汚れで固着気味な)ところもあったので、ぜんぶのジョイント可動部分を、クリーナーで汚れを溶かしながらマッサージ(?)していきます。
チェーンの遊び領域を使うワケですが、それでも意外と張力があるのでかなり骨の折れる作業です。
本当はスプロケットからチェーンを外して洗油にひと晩浸けておくとかすると良いのでしょうけど、ズボラ噛ませて余計しんどい目をしてます。
チェーンの関節マッサージは良いのだけど、半分ぐらいやったところで自分の手の関節が音を上げました。
ヘバーデン結節は(日常生活で苦にならないぐらい慣れたけど)治らないですので、手が動かなくなってしばし休息。
そのあいだに注文分の出荷手続きとか済ませ、落ち着いてから後半戦。

そんなこんなで洗浄を済ませたら今度は注油。
クリーナーは「容量が多い」という理由でラベンを使いましたが、チェーンオイル(ルブ)はモチュール。
このチェーンオイルは割とサラサラなので、扱いやすいのです(そのほうがシールチェーンに浸透する気もする)。

綺麗になりました。
あとは外した部品を元に戻し・・・・・ません。

マスターシリンダーはウエスで骨折した腕のように吊したまま、今日は撤収。
う〜〜〜ん、チェーンの油差しに何時間掛かったんだろう。。。
それにしても!
チェーンをきっちり手入れするとオートバイを押したときの転がりがぜんぜん違うんですよね〜。
さて、スプロケットカバーをどうしましょう?

落ちていたゴムパッキン(Oリング)も謎ですが、残りは後日に。