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October 31, 2013

さよならツーリングワゴン


遂にその日が来た。
スバル レガシィ ツーリングワゴンが2014年で消滅するとアナウンスされました。 

かつてRVブームを牽引し、一時代を築いた【レガシィ・ツーリングワゴン】。
特に日本では「レガシィ」と言えばワゴンスタイルを思い浮かべる人が多いでしょう。
そしてカー雑誌の「好きな車ランキング」では長年に渡りトップに君臨し続けていましたね。

そんなレガシィ・ツーリングワゴンが現行モデルを最後に消滅すると報道されました。
実質的には後継モデルとして新型の「レヴォーグ」がスタンバイしていますし、北米での人気車種「アウトバック」は今後もモデルチェンジして継続されますので「レガシィのワゴンボディ」が無くなると言うことでは無いのでしょうけど。
ちょっと名残惜しいかな?

なお「レヴォーグ」=ワゴンボディのみとなるため、ツーリングワゴンの名前は付かない模様。


私の最初の愛車が初代のレガシィ・ツーリングワゴンGT(前期型 5速マニュアル)でした。
買った当初はまだ殆どレガシィの知名度は無く、[ステーションワゴン]自体の存在が認知されてなかったので、周囲の反応は「300万円もするライトバン?」って感じで。
その後、ジワジワと人気が出てきて、フェイスリフトで少し丸い顔になった後期型の頃には誰もが知る人気車種となりました。

【初代モデル】 BF系(1989-1993年)

スバルの主力モデル「レオーネ」の後継モデルとして登場。
徹底的に走りを磨いたセダンを開発し、そこからワゴンボディを派生させるという手法が採られました。
特徴的な2段ルーフはその為で、これは先代モデル、レオーネ・ツーリングワゴンから引き継がれています。
ステーションワゴンの元祖はアメリカ(駅馬車からの系譜)ですが、週末やバケーション時期に遊び道具や旅の荷物を満載してアウトバーンをつっ走る、そんな欧州的なライフスタイルがようやく日本でも理解された頃です。
使い勝手の良いラゲッジルームはこの時点でもう完成形でした。
そして日本の自動車メーカー各社がレガシィを追撃すべくワゴンボディをラインナップするのでした。


【2代目モデル】 BG系(1993-1998年)

私の2台目がこれ(B-Spec II/5MT)で、つい一年ほど前まで乗り続けていました。
オリビエ・ブーレイによるヨーロピアンスタイルはシリーズでもっとも美しいと思います(主観です)。
リアのランプユニットを大きく大胆なものにして、商用車(バン)ぽさを完全に払拭。
「5ナンバー幅でありながら3ナンバー車に見劣りしない質感」で大ヒット(月産7,000台なんて記録も)。
セダンをベースにワゴンボディを造るという手法も先代通りで、ルーフの段付きも継承されました。
ターボ車はシーケンシャル・ツインターボになり低回転でプライマリータービンが、高回転域ではセカンダリーも作動するという仕掛けでしたが、これが決して全域でトルクフルになった訳ではなく、3,000rpm以下ではむしろBFのシングルターボのほうがパワフルでした(BGでは高回転域のパンチがすごかった)。


【3代目モデル】 BH系(1998-2003年)

今も現役で走っている姿を見かけるのがこのBHですね。
BGの大ヒットのおかげで、開発の苦悩も見え隠れする3代目ですが、これも大変人気がありました。
BGが売れすぎたために確立してしまった「レガシィ=5ナンバーサイズ」という縛りの中で、ドアビームの拡大など衝突安全性を盛り込む必要があり、室内空間の確保と車体幅(外寸)の挟み撃ちに。
結果、5ナンバー枠に入れた「押し寿司のような」スクエア・ボディになってしまったと、何かの雑誌の開発者インタビューにありました。
しかしスマートなBG系に対して骨太で力強いボディラインとなり、更にビルシュタイン・ショックを装備したGT-Bの人気もあり、ワゴンボディでありながらもチューニング・カーの素材としても好まれました。
人気だったBGと似たシルエットの中に上手く「新しさ」を演出していたと思います。
荷室のアレンジなどはBGと同じですが、これまでの4輪ストラット懸架を諦めてリアのみマルチリンクとし、荷室の容積拡大に成功しています。

また、リアをマルチリンクにしたためか(?)ビルシュタインショックの付いたモデル(GT-B)の価格上昇が先代と比べて抑えられており、「ターボ+ビル脚」は大人気となりました(このビルシュタインのバッヂは羨ましかったです)。


【4代目モデル】 BP系(2003-2009年)

スタイリッシュなBPはヘキサゴン・グリルにホークアイ・タイプのヘッドライトユニットという現行スバル車に通じるデザイン上のアイデンティティを確立しました。
しかし、それまでレガシィが守ってきた物をいろいろ破棄したため、歴代ツーリングワゴンのファンからは一部ブーイングも。
メーカー自ら「LEGACY = 大いなる伝承」と言っていた筈が、これまで培ってきた幾つかのアイコンが途絶えたのです。
まず4代目で・・・・ついに3ナンバーサイズとなりました。
しかしこれは年々厳しくなる衝突安全性の確保と、室内空間の両方を確保するためにやむを得ない選択でした。
大雑把に言うと、室内幅を狭くしないままでドアの厚み分の外寸が増えたのです(相対的にサイドウィンドウが絞られ、ドア断面には丸みを持たせ、BHで見られたやや窮屈なデザインから開放されました)。
そして、2段ルーフの消滅。
見た目の話だけじゃ無く、実際にこのモデルはセダンとワゴンが最初からそれぞれ別々のボディで開発されたので生まれ方も違うのです。
しかも! セダンより先にツーリングワゴンから発表になりました。
そして等長等爆エキゾーストマニホールドの採用・・・・WRCを闘っていたワークス・インプレッサからのフィードバックですが、排気効率は飛躍的に良くなったらしいですけど例の「ボクサーサウンド」が消えてしまったのもマニアには残念なポイントでした(一般的なユーザーにはスバル独特のパルス音が好まれず、静かになって良かったのかも知れませんけど)。
更に、ダブルフォールディングによる荷室アレンジも「楽な」シングルフォールディングに・・・
顔は新しいスバルのものでしたが、丸い後ろ姿は初代(BF系)を彷彿とさせてくれるものです。
ターボ車は低速からトルクを発生するシングルタービンに戻りました。


【5代目〜ツーリングワゴン最終モデル】 BR系(2009-2014年)

現行モデルはアメリカからの要望で巨大化しました。
北米市場での直接のライバルである「アコード」や「カムリ」に対してBE/BP系のボディ・サイズでは小さすぎ、またAWDゆえのコストの関係もあってライバルに比べての割高感がぬぐえなかったのです。
この大きなレガシィは北米などでは既にツーリングワゴンが設定されておらず、セダンとアウトバックの2本立て。
彼の地ではシリーズ最大のヒットとなっています。
日本市場においては北米モデルよりも少しフェンダーを詰めて幅を狭くしているのですが、それでも「大きすぎる!」と敬遠され、BHやBPのツーリングワゴン・オーナーが「次に乗るクルマが無い」と言う状況に。
単純にサイズが大きいだけではなく、高級車指向のデザインも従来の「速いワゴン」(走りそうなスタイリッシュなワゴン)を好んだ層にはウケが悪かったと思われます。
私も、BGからの乗り換えにBRレガシィはちょっとオジン臭いなぁ、、、、 となり、結局XVになりました(予算の関係も大きかったが)。
またこのモデルからDピラーがボディ同色になりました。
ルーツが中島飛行機、また現在も航空機メーカーでもある富士重工業ですので、これ以前のレガシィは航空機のキャノピーをモチーフにしてサイドからリアにグラスエリアが繋がった様に見えるデザインでした。
また、同じく伝統の「サッシュレス」ドアが廃止されましたが、実は窓枠があったほうが剛性を得やすく、結果軽量化に貢献出来た、、、つまりデザインより燃費の向上が優先されたのだそうです(サッシュレスで車体剛性を得るには、サッシュ付きよりもぶ厚い鉄板をドアなどに使う必要があったとか・・・・オープンカーが重たくなるのと同じような原理かな?)。
それでも車格アップでBP型よりも100kgほど重くなりましたが。

※初代から先代まではサッシュレス(窓枠がありません)。


BRレガシィは国内で従来のツーリングワゴンからの買い換えが進まず、国内向けには次から新機種「レヴォーグ」投入となった訳です。
「レガシィ」はビッグサイズのまま継続されますが、今後はセダンとアウトバックのラインナップとなりそうです。
※欧州、豪州向けがどうなるのか不明ですけど(ちなみに豪州ではエクシーガもレガシィ[LIBERTY]の一機種扱いです)。


 


   
Posted by xl1200 at 23:18│Comments(6)TrackBack(0)
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この記事へのコメント
はじめまして、ブログ楽しく読ませて頂きました。
レガシィ・ツーリングワゴンなくなるんですね、いつか運転してみたいと思っていたのですが、、残念。
Posted by 坪江 at November 01, 2013 18:16
欧州ではベンツもビーエムもLクラスワゴンがあるので、そのまま売ればいいかと思うのですが。
完全にアメリカしか見て無い感が。
そう言うことをしていると後で痛い目に合いそうな。
Posted by 読者 at November 01, 2013 21:11
> 坪江さん、はじめまして!
レガシィTWの実質後継モデル、速くてコンパクトな[LEVORG]と、2014年にモデルチェンジする大きめなクロスオーバー[OUTBACK]の2択になるみたいですね。
現行(最終)ツーリングワゴンはどっち付かずな存在になってしまっていますから仕方ないですね。
Posted by Gotaro@管理人 at November 02, 2013 00:58
> 読者さん!
本来なら北米向けをLEGACYではなくて別モデルに仕立てるべきだったのでしょうね。
まぁ今現在と違って、BR開発時の富士重にそんな余裕は無かったのでしょうけど。
欧州車のようなプレミアム感は出せないですし、アウトバックは新型になって継続しますから、ここが節目なのでしょう。
Posted by Gotaro@管理人 at November 02, 2013 01:01
私もBGのGTシルバーに13年乗っていました。懐かしいです。舞鶴道で覆面に捕獲されたものこの車でした。確かに今のレガシーは正常進化といえどもデカくなりすぎ。それで私はXV HVにしました。そうそう 納車が16日に決まりました。長かったぁ〜。
レヴォーグは興味ありましたが、WRXのワゴン版ですね。昔から思うのですけど、ワゴンっていうのは、高性能でもスタイルに どこか”緩い”というか”ゆとり”みたいなことろが必要と思うのです。高性能をひっさげ、ファイティングポーズ丸出しのワゴンは、わたしにはちょっとしんどいです。OFFの時にほっとするようなワゴンがわたしは好きです。
XV HVデザートカーキもうすぐです。実はオートバックスが5日までスタッドレス早期セールをしていたので、もうXV用を買ってしまいました。
車はまだなのに・・・。
Posted by boxer at November 03, 2013 17:23
> boxerさん!
納車、待ち遠しいですね〜!
私の時もガソリンXVの先行予約組だったので、6月末発注で10月中頃納車(3ヶ月半待ち)でした!!
BG5がエアフロ不調などもう限界で、ギリギリ車検日にXVが間に合った感じでした。
BGから乗り換えるのに、選択肢が他に無かったのですけどね。

ツーリングワゴンの名前が消えるのは寂しい気もしますが「レガシィ・ツーリングワゴン」として今更軌道修正して出してももう見向きもされないでしょうし、新しい切り口でLEVORGを仕立てたのだと思います。
ゆったり派にはアウトバックもありますし、ターボ車のレガシィが好きな人にもっと走りを愉しめる別ボディを用意したのだと思います。
BRZやWRXも気になるけど実用性で・・・・ なんて人にも丁度良いかも知れません。
Posted by Gotaro@管理人 at November 03, 2013 23:20
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