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October 24, 2013

米 スズキGSX-Rの21万台リコール、問題点は?


数日前にアメリカで発表された、スズキGSX-Rの大量リコール(対象車輌 210,228台!)。
フロントブレーキに問題が発生している模様ですが・・・・ 


対象車輌(北米モデル) ・GSX-R1000 2005-2013年 ・GSX-R750 2004-2013年 ・GSX-R600 2004-2013年

今回のリコールはフロントブレーキ部品の内部で腐食が発生し、ブレーキ性能が悪くなる → 事故のリスクが増える というものらしいが、これだけを聞いても(オートバイに乗らない人には十分な説明だろうけど)なまじオートバイを知っていると、逆に意味(原因箇所)が判らないですよね?


私は真っ先にシール部品(ゴムパッキン類など)の話かな? と思ったのですが的外れでした。
また、アメリカによる日本の軽自動車メーカーへのバッシング的な黒い力(笑)などという陰謀めいた事も考えましたが、そうでも無かったです。

そもそも、ブレーキの問題ならスズキと言うよりパーツの供給メーカー(ニッシン、トキコなど)の責任かも知れないし、トキコのキャリパーはカワサキも使っているし、ニッシンのマスターシリンダーなんて多くのオートバイメーカーが採用してますよね・・・・下手すればスズキの21万台で済む話じゃ無いかも? (((;゚Д゚)))ガクブルガクブル


気になったので、翻訳ソフトに頼りつつアチコチの記事を調べてみますと・・・・原因はマスターシリンダー。

問題のスズキGSX-R600/750/1000のマスターシリンダーはNISSIN製でした(随分コンパクトですね)。
で、トラブルが発生する条件は「劣化したブレーキフルード」を使用し続けた場合のみ、ピストンを腐食させるらしい・・・・???
さてここからは「化学」の世界ですかね、、、
長期間交換しないブレーキフルードは水分を吸収して劣化して行きます。
このとき、ピストン(※マスターシリンダーのピストンのことと思われます)の材質を腐食させる水素ガスが生成されるんだそうです。
※最初のレポートは何年も前に出されたらしく、メーカーはこの原因調査に数年を要し、ようやく原因とメカニズムを解明して今回リコール届けを出したんだと、おもう。
該当機種はマスターシリンダーの構造上、発生したガスの逃げ道が不十分で、長期使用でレバータッチがスポンジーになり、制動を遅らせる原因になると言う事らしい。

ではGSX-Rのマスターシリンダー、何処が他のオートバイと違うのか?
リザーバータンクへの通路(=発生した水素ガスの逃げ道)の問題らしい。

改善策が公表されていますが、マスターシリンダーの側部から出ていたリザーバータンクホースへの取り出し口を、上部に変更する事で、フルード劣化による水素ガスをリザーバータンクに逃がします。
結局、該当するGSX-Rはマスターシリンダーを対策品に交換することになりますね。。。

ダメージを受けるのはスズキなの? ニッシンなの? PL法保険みたいなので実はどちらにも痛手は無いの??

こういった部品の設計はオートバイメーカー(この場合はスズキ)からリクエストされるのか、ブレーキメーカーから提案されるか、そこらへんの事情は知りませんが、責任の所在が何処であれ企業イメージを悪くするのはスズキなんでしょう。


ところで・・・・・はい、皆さん思ったはずです。
これって欠陥部品と言えなくも無いだろうけど、それ以前に 使用者による単なる整備不良じゃね? って。

事案の劣化したブレーキフルードというのがどれほどの長期間使用し続けたものなのか不明ですが、日本ではブレーキフルードは車検毎に交換することになっているので、こういったトラブルは発生してないのかも知れない(日本でリコール届け出なかったりして?)。
ニッシンが劣化したフルードから水素ガスが発生するって事を把握していなかったとも考えにくいし、当然開発時には十分なテストをやっている筈なんですよね。
今後このような重要部品は「メインテナンスを怠っているユーザー」まで想定して開発する必要があるのかも知れません。
ましてや「訴訟」が趣味やビジネスになっている、乞食だらけのアメリカに向けた製品では。
車検制度も無ければ、公道でアクロバットやってYouTubeに投稿する輩が沢山居るお国柄なんですし、特にこの手のオートバイの酷使のされ方は、ある意味レース車輌より酷いのかも知れません。



余談ですが、心配になって私のスポーツスター(XL1200S)のニッシン製マスターシリンダーをチェック!(ミリバー変換しています)

ちゃんとシリンダーの上からリザーバーホースが出ていました(ホッとしたチキンな私)。
まぁ、アレです。
エンジンオイルはこまめに交換して、他は放ったらかしって人も少なくないと思いますが、これを機にブレーキ関係もチェック&メインテナンスしてみるのも宜しいかと。

なおフルードはDOT4、DOT5、DOT5.1 等がありますのでご注意あれ。
昔のハーレーはDOT5(シリコンフルード)でしたが、現行は日本車と同じDOT4ですよ!!


   
Posted by xl1200 at 11:58│Comments(2)TrackBack(0)
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この記事へのコメント
詳しい情報をありがとうございます。

ん〜、確かに整備不良な気が...。
だから2005年式まで遡ったリコールなんだと、自己解決しました。

自分のブログにURL、張らせてもらいます。
Posted by RAKEN at November 12, 2013 12:52
> RAKENさん!
使用者の問題だと思いますね、、、、ただ日本と違って車検制度とかちゃんとしていないですし、「ブレーキフルードを定期的に交換しないとこうこうこう言う理由でこう言う結果を招き、生命を危険にさらす場合があります」ってコーションラベルでも貼っていない限りはメーカーが率先してリコール対応しておかないと、裁判起こされて大変なことになるのでしょうね。

おそらく日本ではリコールにならない内容だと思います(整備不良!)。
Posted by Gotaro@管理人 at November 12, 2013 13:25
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