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February 03, 2007

スーパートラップ

[SUPERTRAPP]と言えば真っ先に思いつくのはSRなどシングル・スポーツか、はたまた巷で問題視されるビクスクでしょうか。
そしてアメリカ製のこの画期的エキゾーストは、ハーレーダビッドソンとも縁が深いブランドで、ワークスXR750やルシファーズ・ハンマーにも装着されていました。
・・・・・私など、このハイパイプが付けたくてスポーツスターを選んだ部分も。
そして我が国において「悪名高き」この製品は、交通課のお巡りさんが必ず知っている(警察で習う?)程の“グッド・サウンド”を奏でます。 
(続き)
徐々に過去のものになろうとしているこのエキゾースト・システムを、再度おさらいしておきましょう。
構造は下の画像の通りで、デフューザー・ディスクと言われるドーナッツ型のお皿を重ね、増減できる組み立て式を採用しており、排気口はその重ねたお皿の隙間。
お皿を増やす→隙間が増える→抜けが良くなる(=結果、音が大きくなる)という図式です。
逆に、ヌケを抑えて低回転でのトルク重視にするにはお皿の枚数を減らせば良いのです(極端に枚数を減らすとエンジン壊します)。
よく[音量調整出来るマフラー]と解釈されがちですが、本来は[排圧を調整できるシステム]です。
そして実はこの皿の断面形状こそがポイントで、絞った細い隙間からの排気が周囲の隙間からの排気と干渉し、相乗効果を成して、排圧がかかる程に排気を更に吸い出す効果が得られるのだそうです。
また速度を上げたときの走行風も負圧による[吸い出し]に加勢すると言われています(ラムエア加給の逆ですかね)。
速度が遅く、アクセル開度が小さいときはヌケが悪くなり低速トルクを確保、速度が高くアクセルをワイドオープンの時には同じ開口面積ながら負圧の相乗効果で効率よく排気を促進するのですね。

単に出口が大きい小さいの可変とは違い、流体力学に基づいた設計なのだそうです(よく解らんけど)。

で、スーパートラップのカタログにも書かれている話ですが、この発明をしたのはカリフォルニア大学のポール・モラー博士という人で、もともとホバークラフトのための技術云々と言うことが一般に知られていますがホバークラフトの何処に使われているのかは不明。
想像すら出来ません(ちなみにホバークラフトは英国で開発された技術)。
博士の技術は、お客を乗せて海上から地上も走れるあの巨大な乗り物の動力や浮上装置とはすこし違う物だったのかも知れません。

と、言うのもこのポール・モラー博士が最近造っている物と来たら・・・・!!!!
[SKY CAR M400] 時速600km/hで空を飛ぶ(走る?)夢の自動車です!
これの開発にスーパートラップの特許料とか売り上げが貢献しているのかは不明ですが、なんともスケールの大きい話です。
ちなみに飛行実験は何度も行われており、残された問題は騒音とか、陸上での走行スピードが遅いとか、コストとか・・・何より法整備が必要でしょうけど・・・あくまで市販を前提にまじめに開発しているみたいです。
エンジンはロータリー!
未来を描いた映画やアニメでは常識の[空飛ぶ自動車]は近い将来実現しようとしているんです。

さてさてちょっと脱線しました・・・オートバイ用のマフラーに話を戻しましょう。
ホバークラフトの話はよく判らないですが、技術はオートバイの排気システムとして成功します。
排圧が調整できると言う利点から、当初は2サイクルのモトクロッサー用だったとか。

2サイクルのチャンバー的なメリットはありそうですけど、凄い勢いで2ストオイルを撒き散らしそうな、そして走行後にマフラーや車体がオイルまみれのスプラッターな情景を想像してしまいますね。。。
今は4サイクル用として定着していますが、とりわけ単気筒〜ツインエンジンとの相性が良いみたいです。

なお『スーパートラップ・マフラー』として売られている商品は沢山ありますが、最初からスーパートラップ社で開発・製造されている製品はそれほど多くなく、国産車用とか四輪用の大半はサイレンサーのみ米スーパートラップ社から輸入し、エキパイとサイレンサーのブラケット部分を独自に造って商品化されています。
故に、ビクスクとかトラッカー系のスパトラには安易な造りの物も多いですね。

最近は[スーパーサウンド]とか[スーパーディスク]とか言った国内メーカーによる殆ど同じシステムのマフラーを見かけますが、急に[えせスパトラ]が出始めた背景には自前で作る方がサイレンサー単体が割安であることや、側方への排気が日本の法規に触れる事などからです。
※違法パーツを手がけることは、メーカーや販社にもペナルティが課せられる可能性があるのです。
それらは如何にもパチもん臭いですが、実は、スーパートラップ社のこの排気システムに関する特許は既に切れているとかで、真似してもお咎め無しとか。
逆に、当のスーパートラップ社もコレばっかりじゃヤバイと言うことでしょう、最近はディスクを使わないマフラー(ミーンマザーズなど)も生産しています(KER KERも吸収合併しているのは有名な話)。


ワタクシとスーパートラップは・・・・
スポーツスターに画像の2in2(ハイパイプ)を取り付けていたぐらいですね(過去形)。
オープンエンドはナンチャッテ仕様。
1本あたりデフューザー8枚の後に、クローズドの通常エンドキャップを付けて、その更に後ろに数枚のディスクとオープンエンドを“見た目重視”で装着していました。
片側8枚では平均からすると枚数はやや少なめになるはずですが・・・・
これでも結構な音量でしたね〜。
低速トルクはバツグンでしたが、排気音の大きさを考えると高回転の伸びを狙って枚数増やしたり、本当のオープンエンドにする気にはなれませんでした。
883R.jp
4サイクルのトレールモデルに乗る事があれば取り付けるつもりでしたが、LANZAを買い換える予定もナシ。
今や、ちょっと時代にそぐわなくなってますし、今後は付けて走ることはないでしょう。


●スーパートラップ: http://www.supertrapp.com/
●MOLLER: http://www.moller.com/
Posted by xl1200 at 23:55│Comments(14)TrackBack(0)
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この記事へのコメント
今やスーパートラップがNGなのは・・・
まず音量の問題・・・99dB ないし 94dB以下にするのは大変!
排気方向の問題・・・側方への排気は日本では駄目。
更に
エンドキャップの装着状態では排気ガス規制の車両の場合計測器が差し込めずNG。
故に排気方向への対策品だったアキシャルフローでも駄目!
(かと言ってオープンエンドだと爆音出ます)
更に今後は
分解できる消音器は完全に駄目!!

とまぁ、日本ではまったく認められないシステムなんですねぇ。。。
Posted by Gotaro@管理人 at February 04, 2007 02:57
まず音量ですが、ちゃんとセッティングすると爆音にはならないですね。
実測したこと無いですが、正直スクリーミンのが音でかいです。
オイラは2イン1を付けてましたが、ノーマルに近い薄い状態では、
結構な爆発音が出ますが、キャブのセッティングが出るとそうでもなくないます。
また経年によるカーボンの付着のせいか時間がたつと音量は落ちてきますね。

Posted by ジャイアン at February 04, 2007 05:46
続き> 結局最後はグラスウール取っ払って乗ってましたが、うるさい!
て言われたことないです。
ただ新品時は結構な音がしてましたけど(笑。
ちなみに全開加速時は無音です。
シューシュー言う排気の音しか聞こえません。
Posted by ジャイアン at February 04, 2007 05:49
http://jayi883.exblog.jp/m2005-11-01/#3036331
真面目に記事書いてる頃のものです(笑。
実際ハイアップは独立管なので消音しづらいと考えられます。
集合はどちらかと言えば高速タイプのものを中速エンジンにつけて、
効果を狙った物でしょう。
ちなみにオイラは18枚付けてました。
Posted by ジャイアン at February 04, 2007 05:58
今後規制ではなくなっていくでしょうね〜。
優れたシステムなのでなくしたくは無いですが、
新しい車両には法的に不可になってしまいますね。
Posted by ジャイアン at February 04, 2007 14:23
お皿がちゃんと全部サイレンサー内に入っていれば、「側方排気」じゃないと思うんですがね。屁理屈ですか。


スパトラ、昔つけてました。アレにあこがれてSRから乗り換えたので。
今はまた違う方向に行ってしまいましたが。


それにしても、いくら特許切れで特許権侵害にはあたらないとはいえ、スーパートラップとよく似た「スーパーサウンド」とか何とかの商標をつけるのって、誤認を招く惧れがあるじゃないですか。不正競争防止法にひっかからないとしても、かなりモラル的には許せない行為ですね個人的には。

Posted by ノット at February 04, 2007 16:50
すみません、スパトラには思い入れが強かったモンで(笑。
Posted by ジャイアン at February 04, 2007 18:37
> ジャイアンさん!
う〜〜む、セッティングして全開にすると無音ですか!
知りませんでした!!
知ってたら、そこまで極めてみるべきでしたねぇ〜〜〜残念。
標準の片側12枚から8枚に減らしても、それほど静かにはならなかったです・・・・あくまでお皿は出口で、消音は筒の中のウールだからでしょうけど、案外うんと枚数増やした方が衝撃波みたいなのが緩和されて静かだったのかも知れないですね。
あとエンジン回転と微妙にシンクロしない(ツーテンポほど遅れる)音程の変化はちょっと違和感でした。
古いトルコンの四輪みたいにウ〜〜〜ワァ〜〜〜ンみたいなところ(笑)。
新車と一緒に購入して4年ほど使用し、オリジナル開発後もしばらくはとっかえひっかえしてましたが、地面を蹴飛ばすトルク感は良かったですね。
Posted by Gotaro@管理人 at February 04, 2007 20:18
> つづき
旧スクリーミン・イーグルは酷かったですね。。。真ん中殆ど筒抜けで周囲に干渉するような突起が申しわけ程度に付いていて・・・コレの何処が消音器なの?て言う造りでしたし。
パイソンみたいな音質なら音が馬鹿でかくても心に響くのですが、SEはただうるさいだけの印象でした(主観ですが)。
一転して、最近のスクリーミンは静かになりすぎているみたいですが。

記事読ませて頂きました!
いや〜〜、マニアックな情報ですねぇ。。。。でもやっぱり定説のホバークラフトはVTOL機の事だったのですね。
モラーのHPには昔『○○スペシャル』とかに出てきたようなUFOみたいな物体の飛行シーンが動画で見られて面白いです。
Posted by Gotaro@管理人 at February 04, 2007 20:23
> つづき
私もスーパートラップは好きなんですが、もう時代にそぐわないですね。
250cc単気筒、ホンダXLR/XR250とかセロー辺りに付けると力強くなってトラクションも向上し、イイ感じなんですが。
Posted by Gotaro@管理人 at February 04, 2007 20:27
> ノットさん!
> お皿が全部サイレンサー内に入っていれば「側方排気」じゃない
インターナル・タイプも昔からラインナップされていますが、スパトラの特性が発揮できないらしくて人気出ませんね。
ワールドサプライのカタログにはゼファーとかのインターナルまでラインナップされていましたが、付けて走ってるの見たことないです。
SR用も3インチのインターナルがあった筈です(HDタイプのテーパー風)。

プロトは昔、本家スパトラを扱っていまして、自社でアレンジしたスパトラに当時から『スーパーサウンド』のネーミングを付けていましたが・・・知らぬ間に類似商品に入れ替わっていましたね。
やはりスパトラと紛らわしいネーミングですね。
イージーライダースの『スーパーディスク』もですw
Posted by Gotaro@管理人 at February 04, 2007 20:34
モラー博士はスゴいもの作ってるのですね(笑)

ハイパイプ付けたくてスポーツスター、のくだりは自分も全く同じです。
似てる物の無い傑作マフラーですから、いつまでも付けて走れると良いんですが。

エンド換装の所為かもしれませんが、883は結構静かですよ。
Posted by blue883 at February 06, 2007 02:40
> blue883さん!
スポーツスター+ハイパイプは俗に言う“スクランブラー”とも趣が異なり独特のポジションですよね。
XRのハイパイプは元々ダートコース用ですが、パイプが車体左に出るスポにはちょっと矛盾が感じられますが・・・ルシファーやSSCレーサーにも装着されていますのでオッケーですよね(笑)。
見た目の印象と異なりハイスピードのサーキットでハイパイプ、中低速の立ち上がり重視では2in1、なんて話もあります。

> 883は結構静か
ジャイアンさんのコメントからも回想してみたのですが、エンジン回して走ると意外と静かだったように思います。
スポに乗ると3,500rpm以下を常用してしまうので、そこら辺の関係もあるかも知れませんね。
Posted by Gotaro@管理人 at February 06, 2007 10:44
> つづき
謎のホバークラフトの件ですが、コメント下さっているジャイアンさんの記事によると、やはり一般的にイメージするホバークラフトではなく、スカイカーの原点でもあろうVTOL(垂直上昇)機・・・ハリヤーみたいなのではなく浮遊する変な乗り物?に使われた原理の、応用で生まれた製品、て所でしょうか。
“ホバークラフトの排気システム”では意味が判らないですよねぇ。。。
Posted by Gotaro@管理人 at February 06, 2007 10:50
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