
FZ750と言えば・・・・・エディ・ローソン。
と言っても実際には86年のデイトナにスポット参戦したぐらいの話で、この年のAMAにおけるヤマハ・ワークスのエースはマイク・ボールドウィンだったのですがw
しかしカスタムした紺x白x赤のFZと言えばローソン、と言うぐらいに不思議と染み付いています・・・・・この世界チャンピオンのライディングによる1勝は広告イメージとしてもインパクトがあったのでしょうね。
その1986年の
ビデオテープ。。。。。
(続き)
このビデオは見どころがいっぱいなのです。ただし、肝心の(?)ワークスマシーンの紹介が無いのがちょっと残念なのですが。
当初エントリーしていたフレディ・スペンサーはローソンの参戦でナーバスになったのか、決勝をキャンセル。
この頃からスペンサーは自身に圧倒的な優位性が見いだせないレースだと、何故か腱鞘炎でスロットルを操作出来ないという『心の』病が出始めていました。
レースが始まると殆ど映らなかったですが、ハーレー・ダビッドソンのエース、ダートトラック・チャンピオンである“スプリンガー”ことジェイ・スプリングスティーンもロックハート・ヤマハよりFZ750を走らせていました。
メインレースの見どころはスポット参戦の世界チャンピオン、エディ・ローソンの走り。
そしてこの年、AMAフル参戦のライダー達がどう戦うか・・・・・ホンダのウエイン・レイニーとフレッド・マーケル、ヤマハのマイク・ボールドウィン、ヨシムラのケビン・シュワンツと辻本 聡などなどそうそうたるメンバー。しかも皆、若い!
![[6]レイニー [4]ローソン](http://livedoor.blogimg.jp/xl1200/imgs/3/5/35cdc2f1.jpg)
序盤はFZ750のローソンとVFR750のレイニーによる一騎打ち・・・・・ちょっと前まで共にカワサキGPz750で戦ったチームメイト同士のバトルですね。
それを追いかけるのがヨシムラ期待のホープ、K.シュワンツ。
その後方では新参者の辻本がボールドウィンやマーケルらと互角の争いを繰り広げます。
アメリカのテレビプログラムとして編集されたのでしょう、レースの途中にはいろいろなインタビューやデイトナの歴史なんかも紹介されています。
ロジャー・リーマンやウェス・クーリー、ジョン・サーティースと言った往年のチャンピオン達も登場します。
ハーレー・ネタとしては、そのリーマンの昔の映像、更にこの年のエキシビション[ヴィンテージ・ロードレース]にもXR-TT(ルシファーズハンマー)で参戦しており、見事に優勝しています。
また、BOTTクラスにもXR-TTが参戦しており、ジーン・チャーチのライドで3位表彰台を獲得しています(優勝はカジバ・ドカティのマルコ・ルッキネリ)。
さて、メインレースに戻って・・・・・ウェイン・レイニーはタイヤトラブルでピット・イン。これでロスして後方からの追い上げを余儀なくされます。
辻本 聡のGSX-Rも第2集団を抑えて奮闘していましたがエンジンブローでリタイヤ。
結果、優勝はローソン、2位・シュワンツ、3位・マーケル、4位・レイニー、5位・スプリングスティーン
レイニーはタイヤのトレッド面の剥離さえ無ければ・・・・・と言うタラレバは言ってもしょうがないですが、後方から追い上げて最終的に4位まで巻き返したあたりはさすがと言うか、見事!
ローソンは200マイルの長丁場、リアタイヤを一度交換しただけで走りきっています。
これはタイヤの差と言うよりもキャリアの差。
実は1984年の200マイルレース、同一マシーン(YZR680)に乗るE.ローソンと平 忠彦はタイヤを消耗してタイムロスしてしまったのに、キングことケニー・ロバーツは彼らより早いラップタイムながらも一度もタイヤを交換せずに200マイルを走りきり、圧勝しました。
如何にケニーがマシンに無駄な挙動を与えずスムースに走っているか、ローソンは学んだのです。
ところで、
エディ・ローソンのFZ750ですが。。。。。
このローソン用のスペシャル・マシーン、フロントエンドにはそっくりYZR500(この年、ローソンが世界GPを戦うマシーン)のものを使っていました。
ごっつい削りだしのステムにマジックで[E]って書かれた、アレです。
つまりセパハン仕様なんですよね。
なのに・・・
カスタム・バイク・シーンにおいて[ローソン・レプリカ]というと必ずバーハン仕様に改造されています。何ででしょね(笑)。
ホイールは金色中空タイプ・・・マービックのF:17インチ R:18インチだったかな。
あと、油圧クラッチを嫌ってワイヤー式に改造されていましたね。

二匹目のドジョウ???
1993年のレースもビデオが出ていました。
やはりローソンが参戦したのですが、マシーンはOW-01。
このビデオは買ってすぐ1〜2回観ただけでしたw
この作品はたぶん廃盤です。