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December 26, 2005

元祖、ラッパー!

VISITORS Moto-LION-Sano●佐野元春 / ヴィジターズ 20thアニバーサリー・エディション
 (1984年/2004年リマスタリング)

3rdアルバム[SOMEDAY]とタイトル曲の大ヒット、大瀧詠一/杉 真理らとのコラボレーション[ナイアガラ・トライアングルVol.2]への参加と、ひとつ目の大きなピークを迎えた佐野元春は1983年、突如として単身ニューヨークに渡ります。
そして翌1984年に発表された本作品は、日本の音楽業界に大きな衝撃を与えました。
そこには[サムデイ]の世界の延長など見当たらず、ストリート・ジャズとラップを取り入れた今までとまったく違うサウンドに、ファンも賛否両論。
この新作への評価は当時、西高東低と言われ、東京では何故かあまり受け入れられなかったのですが、関西ではツアーも大盛況でした。
ラップと関西弁の相性は、既にこの頃から良かったのでしょうか(爆)。

日本のメジャーなミュージックシーンに初めて"ラップ"を持ち込んだのは、ここからの2ndシングル[コンプリケイション・シェイクダウン]ではないでしょうか。実に21年も前なんですよね。
(そこから更に進んでポエムリーディングなんて言う試みもありましたがこれは流行らず。)

(続き)
佐野元春がこのアルバムと共にNYCから持ってきたものに"クール"と言うコトバもありました。
ニューヨーカーが使う言葉としてアルバムのライナーノーツや、ラジオ番組(モトハル・レディオ・ショウ)などで"COOLについて"解説していましたが、当時はまだ、(この言葉の本来の意味において)なかなか使いどころが難しいものでした。
確か、元春はこんな表現をしていました。
[10のものを10で表現せず、あえて8で表すことにより結果、12の効果を得られる表現法]
音楽で言えば、JAZZなんかは総じてクール、ロックンロールはホットな訳です。

アメリカでもインテリジェンスを持った層や感覚の鋭い人々が使い始めた言葉だったのですが、いつしかガキどもが真似て口にするようになり、何でも格好良い事がクールになってしまいました(苦笑)。
確かに、お子様には[クール]を理解するのは無理だったのです。
マイケル・ジョーダンのプレーをクールだと言うように、格好イイ=クール。
日本でも皆に使われる頃には、アメリカの小学生と同じレベルの解釈になってしまってますが。。。

さてそんな時代の最先端を行っていた(行き過ぎたとも)このアルバムには[クール]と当時の[ニューヨーク]が詰まっています。
[サムデイ]とはまったく違うMOTO "LYON" SANOの新境地は、今聴いても新鮮。
20th Anniversary Edition
01. COMPLICATION SHAKEDOWN
02. TONIGHT
03. WILD ON THE STREET
04. SUNDAY MORNING BLUE
05. VISITORS
06. SHAME
07. COME SHINING
08. NEW AGE
この20thアニバーサリー・エディションは昨年発売されたリマスタリングの限定盤で既に完売しています。
12インチ・シングルから3曲のリミックスを加え、クリップ収録のDVD付き、ブックレットタイプの分厚い紙ジャケによるアートワーク、ピクチャーCDと、まさに豪華仕様なのです。
(同様にサムデイもアニバーサリーがあったのですが買いそびれました。)

実は昨日、売り切れていた佐野元春の紙ジャケット・シリーズをひととおり手配したのですが・・・これがあれば[VISITORS]の紙ジャケット仕様は必要なかったかも。。。
キャンセルは出来ません!て、強く言われたよなぁ〜〜。
もっとも、LPレコードの再現という事であれば、紙ジャケット仕様とこのアニバーサリーは趣旨がちがう訳ですが。




Posted by xl1200 at 04:21│Comments(5)TrackBack(1)
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元春が'80年代に発表したアルバム8タイトル BACK TO THE STREET Heart Beat SOMEDAY No Damage VISITORS Café Bohemia HEARTLAND ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 紙ジャケット&リマスタリン...
佐野元春 80年代アルバム紙ジャケット盤 購入【湘南のJOHN LENNONの日記】at December 29, 2005 12:47
この記事へのコメント
おばんです^^

「ぼくはいまニューヨークにいるんだけど・・・・」とはじまるRadio Program(モトハル・レディオ・ショウ) 懐かしいですね。

コンプリケイション・シェイクダウンは当時たしかに賛否両論でしたが番頭はかなり好きでした。トゥナイトもGoodです^^(当時いくつかのリミックスバージョンがあったような?記憶違い?)

’80初期、FEN(たぶん本国の録音)ではcoolという言葉が出ていたと思います。

CD版「NoDamage」は今でもよく聞いてます^^
Posted by 放浪番頭@home at December 26, 2005 23:54
> 放浪番頭さん!
コメント、昨晩は表示されていませんでしたね。。。ゴメンナサイ。
昨日、ライブドアの鯖で何か作業があったみたいで、管理画面とかリニューアルされたのですが、書き込みお知らせメールが届かなかったり、投稿エラーが繰り返し出たりでした。今は回復したみたいです。

コンプリケイション・・・は[サムデイ]の延長を期待した人には『目が点』になった事でしょうねぇ。
モトハル流に言えば『椅子から転げ落ちそうになった』ってやつでしょうか(笑)。
そのギャップを緩和する為に最初のシングルが[トゥナイト]だった訳ですが。リミックスは12インチ・シングルで発売されていましたね。コンプリケイションはアメリカで英語バージョンがあったらしいですが。
Posted by Gotaro@管理人 at December 27, 2005 17:03
No Damageは初期のベストでありながらもバランスの良い構成でしたね。
やっぱアノ頃の(第一期?)のサウンドや歌詞は独特でした。国籍不明な感じだったし(笑)。
[ハッピーマン]を口ずさむときはいつも「カシミアのマフラー」て所の歌詞を「ヨシムラのマフラー」にしてました(妙にハマるし・爆)。
でもそれから数年して本当にヨシムラをスポンサードしたときはビックリ!
元春の歌に込められる「アンチ体制」という部分と、ヨシムラのおやっさんの「アンチ・ワークス」が共鳴したのでしょうね。

COOLは説明するのが難しいので、知らぬ間に意味が曲げられてしまいましたね。
でもモダン・ジャズなどはCOOLと言う言葉が出来るよりもずっと昔からCOOLでしたね。
Posted by Gotaro@管理人 at December 27, 2005 17:15
初めまして、共通テーマに元春の名前を見つけて訪問しちゃいました。
VISITORS、懐かしいです。皆さん同様、私もアルバム衝撃を受けた1人です。
最初ラジオでTONIGHTだけが先行で流れ、進化したSOMEDAYを期待していたのですが、
いざアルバムを購入してみるとそこには進化しすぎて遠くにいっちゃっている元春の姿。
その後しばらくして発表されたクリスマスタイム・イン・ブルーを聞いた時は、
おぉ、元春が戻ってきた〜、って嬉しくなりました(笑)
Posted by ヒーマン at December 30, 2005 11:00
> ヒーマンさん、はじめまして。
共通テーマ> あまり不用意にテーマをたてるのは良くないのですが、300ほどの既存の中に当てはまるのがなかったので。。。(汗)
[VISITORS]はホント、意見が分かれた作品でした。
でも今になって振り返ると他のアルバム達よりも印象深い作品であることは確かですね。
HARTLAND時代、ステージにおいて[VISITORS]からの楽曲は大胆なアレンジと東京ビーパップのパフォーマンスでかなり盛り上がっていました。ライブ盤に収められていますね。きっと今のバンドでは見れないのでしょうけど。

今回のリマスタリングの再発盤、凄いですよ!
特に1stと2nd。クリアな音質になって[こんなに格好良かったんだ!]と再認識。なかでも1stアルバムでのギター(伊藤銀次)のカッコヨサと来たら!
Posted by Gotaro@管理人 at December 30, 2005 11:32
 ※名前以外の記入/ステハン等はお断りしております。
  ※公開されますのでご注意下さい(未記入・可)。